先日、こんな事件がありました。
女子中学生が列車にはねられ死亡 岡山 自宅に遺書
31日午前6時55分ごろ、岡山市中尾のJR山陽線尺藤二(しゃくとうに)踏切近くの線路上で、同市内の女子中学3年生(14)が、富山貨物駅発福岡貨
物ターミナル行きの貨物列車(22両編成)にはねられた。生徒は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。生徒の自宅には遺書があったといい、県警西大寺署は
自殺とみて調べている。同署の調べでは、貨物列車の運転士が線路上にしゃがんでいる人影を見つけ、非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。
http://www.asahi.com/national/update/1031/OSK200710310034.html
遺書の内容などには特に触れられていませんが、この自殺した女の子はmixiをやっていました。
確証となるものはないのですが、ネット上の情報だけで判断すると、mixiがらみのコミュニティで人間関係がもつれたのが原因かもしれないということで話題になっています。
敢えて「事件」と書いたのはこのためです。
最近、電車内でもmixiの話をしているのを聞くし、チラッと見えた他人の携帯(失礼・・・)にもmixiのロゴを見たこともあります。
現在mixiは会員数1000万人を超え、なお日増しに急増しています。
mixiが始まった当初から心配していた(上記の記事は極端ですが)ことが、チラホラ出てくるようになりました。
中の人(開発者や運営者)たちも当然、同じく心配していたはずです。
これだけ人が集まると、やはりこういう悲しいことも起きてしまいます。
こういったことが起こる原因のひとつとして、僕はネットの「免疫不足」にあるのではないかと考えています。
僕がネットを始めた頃、今のようにどこからでもネットに接続することや、子供から老人まで誰でもできるというのは夢の話でした。
携帯はかろうじてメール機能がある程度だし、ネットに繋ぐには高い電話代が必要だったからです。
そんななかでも、NTTが「テレホーダイ」というサービスを開始して、夜11時から朝8時まではいくら繋いでも定額という環境がありました。
当時は当然SNSのようなものはなく、その時間帯に僕はチャットでネット上の人たちと交流していました。
「インターネット」ということを知った瞬間に、世界中の人とリアルタイムに交流できることを魅力に感じ、チャットが目的でパソコンを買ったわけです。
チャットで出会った人たちのおかげで、今はこうやってネットに関わる仕事ができています。
そんなに昔ではない、ちょっと前の時期、ネットにはたくさんの「アヤシイ」Webサイトが溢れていました。
今のように手軽に誰でもホームページが作れるわけではなかったので、プログラマーが作った専門的な個人サイトが多かったからです。
僕らはそれが「当り前」な世界から始めたので、ネットにはアヤシイものがたくさんあり、ほとんどが嘘であるという前提で考える「免疫」が無意識についていますが、現代の若い人はどうでしょうか。
もし僕が小・中・高校ぐらいのときに、いきなりネットという広大かつ影響力のある道具が手に入ったら、おそらくなにをしていいかわからず、良心に反したこともやったかもしれません。
ネット上には身の周りにいない、様々な人が様々なことをしていて、自分を見失うには絶好の場所でもあります。
最初に書いた記事に話を戻すと、mixi内でゲームのコミュニティに入っていた女の子が、mixiで知り合った男女のほつれによって大きなストレスを受け、自殺に至ってしまったのではないかということです。
そしてそのコミュニティの人たちは、この女の子が亡くなったあとも、それをネタにmixiに日記を書いていたとのこと。
そのコミュニティには大人もいました。
あまりネットをやらない人から見ると、なぜネット上ではこんなに自分を見失ってしまうのか不思議でしょうがないと思いますが、やはり「ネットには危険が多い」という「免疫」が乏しいからではないかと思います。
ネットのコミュニティはあくまで「疑似コミュニティ」であること。
また、疑似だからこそ「いつでもやめられる」ことをちゃんと知っておく必要があります。
リアルで会ったとしても、「嫌だ」「危険だ」と感じたら会うのをやめればいいのです。
そういった「逃げ道がある」ということを知っておいてほしいです。
ネットがらみで起こった事件は、最近になってようやく「自殺サイト」や「児童ポルノ」など新聞やテレビでも報道するようになってきました。
テレビでは「インターネット=あやしい」というスタンスで放送される(少々偏見が混じってますが・・・)ことが多いにもかかわらず、ネットにハマって、そういうことも忘れてしまうようです。
この際mixiでも、こういった記事や危険もあるということをちゃんと取り上げて、マイページに反映するなど、それなりの行動をとってもらえたらと思います。
mixiに限らず中の人が動かないと、こういうことは改善できません。
今後、便利なネットサービスが増え、仕組みなど知らなくても使えるようになり、ネットとユーザーの意識格差はさらに拡がっていくと思います。
そうなると思ってもみなかったことが起こる可能性が高くなっていきます。
自殺した女の子のような、聞くだけで悲しくなるような事態だけは避けないといけません。
あとがき
僕はmixiの会員ですが、もう何年かログインしてません・・・
原因は、いわゆる「mixi疲れ」です。
前に僕がやっていた「チャット」では、お互いに「繋がる」という意識はありません。
チャットルームに入って、ちょっとした話や、時には込み入った話もありますが、ログイアウトしたらそこでキッパリ「落ち」ます。
mixiのように「返事をくれない」「日記が更新されてない」「足跡ぐらい残せ」といったことは一切なく、特定の人(mixiでいうとマイミク)がログインしてたら喋ってオシマイ、そういうスタンスが僕に合っていたのかもしれません。
ちかごろはTwitterというものが米国で流行っているみたいですが、これは「とにかく独り言を言う」というもので、チャットとはまた微妙に性質が違うようですね。
いずれにしろ、ネットにはアヤシイものばかりではなく、素晴らしい出会いなんかもあったりします。
そういうものを提供できたら嬉しいですね。