まだ国分寺には長く住んでいないんですが、凄く美味しい店があるんです。
「潮(うしお)」。
タイトルに「隠れ」と書いたんですが、国分寺ではけっこう有名店のようです。
店の場所が見つけにくいので「隠れ」としておきました。
この店のなにが良いかというと、料理もいいんですが、「店主」がいい感じです。
もう何度も通ってるんで、最近やっと僕も店主に顔を覚えてもらえたようです。
店主の潮 幸司(うしお こうじ:以下幸司さん)さんは、若い頃に新宿の料亭で修行していたそうですが、国分寺の雰囲気が好きで店を出したそうです。
内装は古民家を移築してきたとのことで、カウンター6席、テーブル18席と広くはないですが、けっこういい感じの木造建築です。
少し話は逸れますが、僕は30席以下の店が好きです。
30席以上の店では料理長の目が行き届きません。
逆に、30席以下だと(腕のある料理人ならばですが)全部の客が見れ、料理を出すタイミングや客の雰囲気が掴め、客を育てることができるギリギリの席数です。
客を育てるのは非常に大事なことなんですが、そういったことができている料理屋は珍しい存在となりつつあるのが残念。
話を潮に戻すと、店を入ってすぐ左に座敷があるんですが、恐らく相当の常連もしくは身内しか入れない感じです。
ふだんは幸司さんが木彫りの仏像などを彫る「アトリエ」として使っているようです。
(店のそこかしこに小さなかわいい仏像がある)
肝心の料理なんですが、蕎麦屋と銘打っますが小料理屋という認識の方が正しいです。
季節のものをうまく取り入れて、ほんとに美味しい料理を作ってくれます。
また、味からして素材はけっこう良いものを使っているようなので、価格は少し高めです。
2人で酒・つまみ・一品・〆の蕎麦と満足するまで食べると5000円×2くらいになる場合もあります。
蕎麦に関してですが、聞いたことはないんですが、恐らく二八割り。
メニューに「そばぎり」とあるくらいなので細麺で短いです。
たれは濃い目の鰹で、やや柔らかめに茹でた蕎麦を少しずつつまみながら醤油のようにつけて食べるのに適してます。
蕎麦の香りはそこまで強くないのですが、殻を使わない打ち方のようなので喉越しが良く美味しいです。
ですが、幸司さんに蕎麦について聞くと「じつは蕎麦は得意じゃないんだよね(笑)」と言ってました。
蕎麦専門店と比べたら確かに見劣りはしますが、一品料理がとても美味なので、蕎麦はおまけとして食べるくらいがちょうど良いかと思います。
また、冬期にはスッポン鍋(要予約)とあんこう鍋(これも要予約)が美味しいそうです。
まだ試してないので今期には食べてみたいと思います。
ちなみに僕がおすすめするのは甘味のシュークリーム。
生地を固めに焼いて、ほのかな甘みのカスタードを包んでいます。
2口くらいで食べられるほど小さいですが、口の中に小春が広がります。
すぐに売り切れてしまうので、遅くに行くと無い場合が多いです。
優しい甘みなので、砂糖にはてんさい糖かなにかかを使っているんではと思います。
今度聞いてみよう。
出すもの全てが安心して食べることができ、思わずお酒が進んでしまう料理屋。
こういった店はなかなか見つからないんですが、近所にあってホント助かります。
なかには「店の親父が一見さんお断りな感じで嫌だ」という人もいるようです。
そんなことは全くないです。
つっけんどんなところはあると思いますが、腕は確かで気さくです。
そして、なにより食べること、料理を美味しいと思ってもらうことが大好きな人です。
そんな料理人って意外と少ないので、近い人はぜひ通ってみてください。
それと、夜は9時で終わってしまう(非常に残念)ので注意。
【潮(うしお)】
東京都 国分寺市 西元町2-18-11
TEL:042-359-2898
※武蔵国分寺公園、泉町交差点(府中街道)の近く。
※国分寺駅からは徒歩15分、西国分寺からは10分。
※国分寺駅から泉町経由のバスで3~4分。
■営業時間
平日・・・・・・11:30~14:00、17:00~21:00
土日祝祭日・・・11:30~15:00、17:00~21:00
定休・・・・・・火曜日