テレビや経済新聞などでも、最近よく取り沙汰される「クラウド」。
Web業界の方なら知らない人はいないでしょうが、さて、クライアントさまから「クラウドとはなんでしょうか」と聞かれてどう答えるかは難しいところです。
なぜ難しいのか考えてみると、クラウド自体が「概念」であるからではないでしょうか。
もともとは「ネットワークコンピューティング」としてあった概念が、最近は「クラウドコンピューティング」という言葉として広まってきました。
ネットワークコンピューティングなら、なんとなく「ネットワークを使ってなにかやるんだな」というのはわかります。
しかし、「クラウド」とはまさに雲を掴むようではっきりしませんね・・・。
クラウドコンピューティングを説明する際、とにかく言葉で説明することは困難です。
そこで、概念図を簡単に作ってみるとこんな感じです。
おおもとのデータがどこか遠くにあったとしても、そのコピーがある近くのデータからダウンロードすれば、物理的に近い=ダウンロードが速いということになります。
ダウンロードが速いのがいいのかというと、最大のメリットはそこではありません。
クラウドはその名のとおり、「雲」のようにコンピュータが世界中に拡散することで、その「雲」のなかの「どこか」にデータを入れておきさえすれば、「どこからでも」取り出せることが大きな魅力です。
このため、どこか空いているところに放り込みさえすればいいので「サーバーの容量が足りなくて・・・」などといった心配もありません。
まとめるとこのような感じでしょうか。
いろんなところにいろんなデータが雲のように散らばっており、必要なデータだけを、そのどこかから、いつでもダウンロードできる、そんな環境がクラウドコンピューティングと言えるのではないでしょうか。
(クラウドに関してはさまざまな意見をお持ちの方がいますので、語尾はあえて曖昧です・・・)
さて、このクラウド、今後どのような活用をしていけるでしょうか。
容量が無限で、世界中のどこからでも、アクセスできるサーバーが安価で手に入るとしたら。
なんだか、突然こんな環境を用意されても手に余るような気もしますが、いろいろと活用法を想像してみたくもなります。
まるで「宝くじで1億円当たったらどうしようか・・・」というような感覚です。
すでにこの「クラウド」を使ったサービスは各所で活用されています。
有名なところではGoogleが提供しているGmailです。
Gmailは1人に対してメールの容量が7GBも用意され、しかも無料で提供されています。
容量は日々増え続けており、もはや個人のメールぐらいでは何年貯めてもいっぱいにはならないでしょう。
これはクラウドコンピューティングによっていろんなところにデータ保管場所があり、(仮想的にも物理的にも)サーバーを増やすことで日々増え続けることができます。
すこし前の話になりますが、Amazonがクラウドコンピューティングを利用した、開発者向けのサービスを始めています。
Amazon S3
これはクラウドを利用したサーバーをレンタルできるサービスで、もちろん容量は無制限、「なんでも」できるサーバーが提供されています。
(ちなみに料金は「使ったぶんだけ」の従量制です)
もう時代はすでに、だれでもクラウドコンピューティングが気軽に利用できる状況になっています。
この技術を活用すれば、個人でもFlickrやYouTubeと同等のサービスですら作ることができます。
はたしてこの大きな流れはどいういう方向に向かうのでしょうか。
「攻殻機動隊」というマンガでは、人間の脳がネットに直結・共有され、「個」というものがどう存在できるかを描いている近未来モノの作品ですが、個人情報が溢れる現代のネットを見ていると、このマンガの舞台と同じようになる日はそう遠くないような気もしてきます。
そうなると、クラウド活用の最大のテーマは「ヒト」そのものなのかもしれませんね。