ポータルサイトの「エリア検索」を考察

 



2018/8/01

ポータルサイトの種類によっては「エリア検索」が必要不可欠になります。
「とりあえず検索対象のエリアが表示されていればいいだろう」なんて軽い気持ちで考えていると、機能せず表示スペースの無駄になりかねません。しっかり考えておきましょう。

「都道府県」検索に地図画像は必要?

都道府県の検索を実装する多くのケースで相談を受ける地図画像の掲載。
スマートフォンでの見え方・使い勝手を考えると若干厄介な課題となります。
対象ユーザーにとって本当に地図画像が必要なのかどうか、じっくり検討しましょう。

日本地図を利用しているサイト

◯SUUMO
https://suumo.jp/

PCでは地図が表示されていますが、スマートフォンでは非表示になっています。
視認性はありますがPCでの限定表示になっています。

◯LAWSON
https://www.e-map.ne.jp/p/lawson/

店舗検索のページに大きく掲載された日本地図。
それぞれのエリアがクリックできるので便利ではありますが、こちらもPCのみです。
スマートフォンでは地図アイコン付きのボタンで検索を誘導しているのでわかりやすいデザインです。

地図画像を利用していないサイト

◯CYGNI PET PORTAL(シグニペットポータル)
https://search.cygni.co.jp/

動物病院のポータルサイト。都道府県と地区町村の複合検索ができます。
スマートフォン重視のデザインでスッキリしています。

◯トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/

こちらもスマートフォン重視のポータルサイト。
ユーザーは旅行者なので外で利用することを想定してデザインされています。

PCでじっくり閲覧されることを想定したサイトならば、地図画像が掲載されていても問題ないでしょう。
ただしスマートフォンでの非表示設定などの観点やトレンドを鑑みると、掲載しない方向で進めたいところです。

使い勝手を考えたエリア検索を

エリアの検索がメインとなるサイト(店舗やイベント系)では
表示スペースを広く確保することが有効的にはなりますが、
複合検索が重要となる場合、工夫が必要になります。

特に旅行サイトやグルメサイトなど情報量が多い場合、
エリアだけでは欲しい情報にたどり着くことは困難です。
エリア検索のスペースを小さくする・他の項目と同列の扱いにするなどの措置が必要となります。

◯食べログ
https://tabelog.com/
エリアはフリーで入力、キーワード・日時の複合検索

◯近畿ツーリスト
http://www.knt.co.jp/
エリアはセレクト式で、宿泊日や宿泊数との複合検索

まとめ

エリア検索が重要なポータルサイトの場合、
地図を表示したい・とりあえず都道府県を全て表示したい等の欲求がついつい出てしまいがちですが、
利用するユーザーの視点で考えないと利用頻度が低下してしまいます。
見た目や習慣に捕らわれず、ユーザビリティの高い検索機能を実装しましょう