ポータルサイトを作るために必要なスキル

 



2018/11/08

今回は、ポータルサイト=CMS(コンテンツ管理機能)サイトと想定して、ポータルサイトを作るために必要な技術スキルをお伝えします。
CMSとは、いわゆるブログであったり、口コミサイトであったり、HTMLなどの知識がなくてもページの作成や編集ができる機能のことです。
これから学習してポータルサイトを作れるようになりたい方、サイト運営に必要な人材を採用したい方の参考になれば幸いです。
なお開発についてはプログラム言語の選定なども含めると数多くの方法があるので、こちらでは習得しやすいと言われている言語や技術を優先して紹介していきます。

最低限必要なスキル

通常のホームページを作る上でも必要なスキルです。

フロントエンド

HTML
-Webの基本的なマークアップ言語
CSS
-HTMLと組み合わせて見た目のスタイルを制御する言語

バックエンド

PHP
-HTMLに埋め込んで書くことができるサーバーサイドのスクリプト言語
MySQL
-データベース管理システム

・その他

Webサーバーに関する知識
-最初はレンタルサーバーなどを借りてFTPでファイルをアップロードする程度の知識があれば十分
デザインなどにこだわらなければ、上記の知識があれば簡単なWebサービスを作ることができます。

デザイン系のスキル

Photoshop
-ラスタ画像(ビットマップ画像)方式の画像編集ソフト
Illustrator
-ベクタ画像方式の画像編集ソフト
Webデザインの知識
-かなりぼんやりした書き方ですが、明確なスキルと言うよりは経験
見られる媒体が決まっていないWebに関しては、画面幅やレスポンシブなど、場合によってどう見えるかを考えながらデザインする必要がある
PhotoshopやIllustratorに関しては、得意不得意なデザインがありますが、どちらか片方でもデザインを作ることは可能です。また最近はCSSだけでもそれなりに見栄えの良いデザインを作ることができるので、デザインメインのサイトでない場合は簡単な画像編集ができるだけで十分です。

ワンランク上のスキル

LAMP(Linux, Apache, MySQL, PHP)の知識
-オープンソースソフトウェアでWebサイトを動かすための技術の略称。
Webサイトに何が必要か分かっていると良い。自分で開発環境を構築できるなら尚良し。
Web系のレンタルサーバーには大体この環境が揃っている。
JavaScript
-HTMLに埋め込んで書くことができるクライアントサイドのスクリプト言語
CSSプリプロセッサ(CSSメタ言語)
-CSSを便利に書ける言語。Sassが有名。
Git
-バージョン管理システム
個人開発であればそこまで必要ではないかもしれないが、変更を取り消したい場合などにあると便利。
複数人で開発するのであれば現在ではほぼ必須のスキル
Linuxコマンド
-サーバーに必要なソフトをインストールしたり、デバッグするのに使えると便利
SSH
-セキュリティ上、FTPではなくSFTPでログインする場合や、Gitでリポジトリの認証をしたり、LinuxをCLIで操作したりするのに必要な知識
Composer
-パッケージ管理システム。フレームワークやライブラリをインストールするのに便利なシステム
Web開発では主にPHPのパッケージをインストール
Node.js
-非同期型のイベント駆動のJavaScript環境。主にnpmというモジュール管理ツールを使用。

開発チームによって必要な知識

個人開発であれば自分の好きなように開発すれば良いのですが、チームで開発をする場合は、作業の効率化や分担しやすくするためにフレームワークを採用することが多いです。
なので開発に使われているフレームワークの知識を持っていることが、採用条件になっている企業も少なくありません。
定番のフレームワークを紹介します
PHPフレームワーク
-Laravel
-CakePHP
JavaScriptフレームワーク
-Angular
-React
-Vue.js
CSSフレームワーク
-Bootstrap
など
どのスキルも100%の習熟度である必要はありません(というより日々環境が変わっていくので100%はありえないですが)
作りたいサイトに合わせて必要な技術を習得していくのが良いでしょう。
ある程度スキルを身に着けておくと、即戦力を必要としている企業に採用されやすくなると思います。