ポータルサイトを公開する際に忘れずに確認しておきたいポイント

 



2019/5/09

どちらかといえば開発者向けの内容になりますが、サイトを公開する際の注意点になります。
サイトが完成してようやくお披露目というタイミングで、いろいろと不具合が見つかったり、設定しておくべきところが抜けていたりして慌てることは少なくありません。
初歩的なことなので、スケジュールや人的リソースに余裕がある場合には問題になることは少ないですが、プロジェクトが予定通りに進んでいない場合などに発生しやすくなります。

対象ブラウザで問題なく表示・動作しているか

ブラウザの種類

Chrome
Firefox
Safari
Edge
…IE(Microsoftから技術的負債と宣言されたので、そろそろ使うのやめましょう)

ブラウザサイズ

スマホサイズ
PCサイズ
タブレットサイズ(PCサイズと共通でもあり)
ブラウザによってレイアウトが崩れていたり、javascriptのエラーが出ていたりすることがあるので、対象とするブラウザで問題なく表示・動作するかを確認する必要があります。

ページタイトル・metaタグは適切に設定されているか

膨大なページが生成されるポータルサイトでは、意外と見落としてしまっているかもしれません。
静的なページであれば、SEOを意識して、各ページにタイトル・metaタグを入れていきましょう。
検索結果の一覧ページなどは、検索条件などをタイトルタグやmetaタグに反映して、かつ、重複を避けたり内容が同じ結果になるものに対してはcanonicalタグを入れたりして、検索エンジンが適切に読み込めるように調整します。
検索結果などは、パターンが膨大な量になることも多いので、初期開発ではある程度想定範囲内での設定をしておき、運用後、本格的にSEOをする際に別途作り込みを行う場合もあります。
スマホなど表示文字数が少ない端末での利用も考えると、文頭にわかりやすいキーワードを入れるようにするとベターです。

常時SSLの設定

以前はそれなりにコストもかかっていたSSL暗号化通信ですが、今ではSSLがほぼデフォルトになっています。
SSLに対応していないとブラウザに警告が出たり、SEOにも僅かながら優先されるようになったので、最近のサービスに対してはSSLにしない理由はなくなったと言えます。
サーバーによっては簡単に設定できることもあり、SSL対応は進んでいますが、URLに直接http://~と打ち込むと、SSLでないページが表示されることがあります。
.htaccessやリダイレクト用のプログラムなどで、常にSSLのページが表示されるようにしておきましょう。

メールの設定

お問い合わせフォームや、サイト管理上の通知などメールが送信される機能がある場合は、メールの設定も忘れずに確認しましょう。
開発中はテスト用のメールサーバーなどを設定していることが多いので、そのままの設定で本番環境に上げてしまったり、単純に本番環境で設定ができていなかったりすることがないように注意しましょう。

アクセス解析など解析ツールの設定

Google Analyticsなどサイト運営で重要なアクセス解析ツールを設定してあるか確認しましょう。
設定自体はタグを埋め込むだけで難しい作業ではないので、その場ですぐに対応できますが、
開発中は必要のない機能ということもあり、開発で必死になっていると公開時に設定していなくて慌てることがあります。
Google Tag Managerには、開発環境と本番環境を切り替えられる機能もあるので、予め設定しておくのもよいでしょう。

プライバシーポリシーの確認

Google AnalyticsやAdsenseなどを利用する場合、プライバシーポリシーにCookieを使ってデータ収集をしていることを明記する必要があります。
Google Analytics プライバシーポリシー」と検索すると、関連情報が見つかるので参考にしてプライバシーポリシーも用意するようにしましょう。

本番環境での動作確認

開発環境では動作することを確認していますが、本番環境での動作確認は十分にできずに公開となることがあります。
開発環境は本番のサーバーとできるだけ揃えるようにするのはもちろんですが、途中でのバージョン変更やドメイン・IPアドレスの違いなどで思わぬところで不具合が発生する場合があります。
実際のサーバー・DBとなるので、入力するデータも実際の運営を想定して、一通り動作確認をしてから公開できるようにしたいですね。
公開直後が一番不具合が発生しやすいですが、データが蓄積された場合に発生する不具合や、ユーザー数が増えた場合に発生する不具合等、様々な条件で問題は発生します。
これらは開発時や、公開後運営初期には見つかりにくいものだったりしますので、エラーなど継続的に監視できるように仕組み化できると良いでしょう。
他にもいろいろありますが、今回はこの辺りで。