ポータルサイトとは?種類とコンテンツの特徴

 



2017/10/19

ポータルの意味

ポータルサイトという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。そこでポータルサイトとは何かという前に、まずは「ポータル」の意味について確認してみましょう。
【ポータル(portal)】には、立派な「門」「入り口」という意味や、物事の「開始」という意味が含まれています。
ポータルサイトとは、そのまま意味を当てはめると、Webのブラウジングを「開始」する際の「入り口」となるサイトということになります。
(余談ですが、Webブラウザ、Webブラウジングの元の単語【ブラウズ(browse)】は、「拾い読み」という意味です。)

ポータルサイトの種類

ポータルサイトと一言で言ってもたくさんのサイトが存在します。

総合型ポータルサイト

ポータルサイト とは 種類 例

例を出しますと、「Yahoo!Japan」が挙げられますが、
これぞ王道のポータルサイトと言ってもいいと思います。

ポータルサイトと聞いたら、多くの人が思い浮かべるサイトではないでしょうか。
ネットで情報を探す際に、検索窓もあり、ニュースや天気情報も見ることができ、今世間で話題になっていることがホームの1画面から確認できます。
さらに、ショッピングや動画鑑賞、占い、ゲーム、路線検索、不動産、自動車の情報まで、ネットを使い慣れない方でも、とりあえずこのサイトに来れば一通りの情報を見つけることができる、Webブラウジングの入り口としては最適な作りになっています。
このレベルのポータルサイトを運営するにはかなりの費用が必要になり、これから新規でポータルサイトを構築・運営する場合、対抗していくのは相当難しいでしょう。
そこで、スタートアップで総合型は難しいので、昨今ではそれぞれの専門分野に特化したポータルサイトが多く登場しています。
専門サイトと言ってしまえばそれまでですが、その専門分野に特化し、テーマに沿った幅広い情報を集められるサイトも広くポータルサイトと呼ばれています。

分類別のポータルサイト

最近ではいろいろな要素が詰まったポータルサイトが増えてきたので、一言では言い表せないことが多いですが、属性として分けて考えてみましょう。

専門情報型ポータルサイト

「病院」「不動産」「弁護士」など、それぞれの分野に特化した専門情報を集めたポータルサイトです。
目的が明確な場合は、必要な情報が集まりやすい有用なサイトになります。
SEOにも強く、アクセス数が集まりやすいのが特徴です。
ホスピタ
https://www.hospita.jp/
SUUMO
http://suumo.jp/
弁護士ジャパン
https://bengoshi-japan.com/

ショッピング型ポータルサイト

モール型ECサイトとも呼ばれますが、買い物に関する情報を総合的に取り扱ったポータルサイトです。
最近ではモノだけでなく、電子書籍や旅行予約など幅広く取り扱っています。
購入を促すためにランキングや口コミなどの評価に関するコンテンツが多いのが特徴です。
楽天市場
https://www.rakuten.co.jp/
価格コム
http://kakaku.com/

コミュニティ型ポータルサイト

ユーザー同士で交流するためのポータルサイトです。
主にユーザーの書き込みとそれに対する返信によってコンテンツが生成されていくため、少人数での運営でも大規模なコミュニティに育てることが可能です。
テーマを絞らない雑談系コミュニティサイトは女性向けが多い印象です。
コミュニティサイト
発言小町
http://komachi.yomiuri.co.jp/
ガールズちゃんねる
http://girlschannel.net/
質問サイト
Yahoo!知恵袋
https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
人力検索はてな
http://q.hatena.ne.jp/
OKWave
https://okwave.jp/
他にも、専門のテーマに特化したコミュニティサイトも存在します。

地域型ポータルサイト

特定の地域に限定した情報・コミュニティサイトです。
そこに住む人の交流を促して地域を暮らしやすくしたり、旅行などで訪れる人に向けて情報発信し観光地として盛り上げていくことを目的として運営しているサイトがあります。
マイフェバ
https://www.my-fav.jp/
北海道人
http://www.hokkaido-jin.jp/

企業内ポータルサイト

主にイントラネットか、閲覧に認証が必要な会員機能を付けて構築される社内用情報共有サイト。
社員同士の情報共有やコミュニケーション、上層部からの意思伝達を目的に利用されることが多いようです。

マッチング型ポータルサイト

商品やサービス、お金などを求める人と、提供する人を仲介するサイトとなります。
例としては、不特定多数と仕事をマッチングする「クラウドソーシング」や、資金調達の為の「クラウドファンディング」などが挙げられます。
クラウドソーシング
クラウドワークス
https://crowdworks.jp/
ランサーズ
http://www.lancers.jp/
クラウドファンディング
キャンプファイヤー
https://camp-fire.jp/
マクアケ
https://www.makuake.com/

口コミ型ポータルサイト

ユーザーの口コミ情報を集積した情報サイトです。
お店や商品について、お店・メーカー発信ではないリアルな口コミが集まり、良いか悪いかを判断するのに役立つサイトになります。
食べログ
https://tabelog.com/
価格コム
http://kakaku.com/

制作型ポータルサイト

ポータル的なものは主にブログサービスが多いのでブログ型ポータルサイトと言ってもいいと思います。
ユーザーが自分でブログを作ったり、ホームページを作ったりできるポータルサイトです。
アメブロ
https://ameblo.jp/
FC2
https://fc2.com/
複数登場しているサイトもありますが、それだけポータルサイトはいろいろな要素で構成されていることが多いということです。
他にも、上記の区分には当てはまらない種類のポータルサイトが数多く存在します。

ポータルサイトの主なコンテンツ

どのようなポータルサイトがあるか分かったと思います。
では実際にどのようなコンテンツで構成されているでしょうか。
ポータルサイトに組み込まれることが多いコンテンツをいくつか挙げてみます。

SEOに有効なコンテンツ

– 記事
– 施設
純粋に役に立つ情報を追加していく部分になります。
ニュースやコラムなど、キーワードを意識してページを作成することでアクセス数を増やし、
施設などの情報を載せることで、その施設を探している人をピンポイントで集客します。

PV数を増やすのに有効なコンテンツ

– 検索
– カテゴリ
– Q&A
サイト内の情報を探しやすくすることで、ページを巡回してもらいやすくなり、PV数の増加を見込めます。

囲い込みやリピーターを増やすのに有効なコンテンツ

– 会員
– 掲示板
– 評価(口コミやレビュー)
掲示板や評価を書き込んでもらい、サイトの利用者として繰り返しアクセスさせることができます。
会員登録をすることで、自分の書き込み履歴などを参照できるなど、登録者の使いやすくしていくことが重要です。

マネタイズするためのコンテンツ

– 広告
– ショッピング
– サブスクリプション
自分の事業に関連する情報の掲載や、広告枠の販売、物販などでマネタイズすることができます。
サイトの利用に料金が発生する場合は、利用期間に応じて料金を支払うサブスクリプションモデルも考えることができます。

その他

他にも診断系のサービスや占いなどのコンテンツを作成して、ユーザー体験の満足度をあげる方法も多く存在します。

覚えておきたいCGMについて

CGMとはコンシューマー・ジェネレイテッド・メディアの略で、「消費者生成メディア」という意味になります。
つまりサイトを利用するユーザーが、同時にサイトのコンテンツを作成する役割を果たすサイトとなります。
これは完全に運営者側から情報発信をするポータルサイト以外、つまりユーザー同士でコミュニケーションなどの関りが発生する場合は、ほぼ必須の要素であるといえます。
メリットとしては、ユーザーの書き込みによって記事が生成されるので、一度軌道に乗ると運営者が負担しなくても、ページ数が雪だるま式に増え、サイト全体のアクセス数を稼ぐことができます。
反面、サイトを使うことにユーザーの利点が少なかったり、雰囲気に活気がないと、参加するユーザーが増えず、まったくコンテンツが増えない、機能しないということも起こり得るので、運営の技量が必要な仕組みでもあります。

ポータルサイトとは

いくつかポータルサイトの種類と構成するコンテンツについて挙げてみましたが、現状では明確な定義は存在しないので、ポータルサイトとは「何らかの情報を集める際に便利なサイト」くらいの気楽さで考えていいと思います。
2017年現在、Googleなどの検索エンジンで評価されるSEOに強い価値のあるサイトは、「誰かの役に立つこと」が最重要ポイントになります。
ポータルサイトはSEOとの相性がよくこれからも多くの新規参入が見込まれます。
最初からyahoo!のような総合ポータルサイトを構築することはできませんが、まずは小さく始めて、自分にしかない強みを持ったサイトに大きく育てることができれば十分勝ち残れる世界だと思います。
こんなサイトがあると便利でみんなが喜ぶんじゃないかといったアイディアがあれば、ぜひポータルサイト運営を始めてみてはいかがでしょうか。
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