ポータルサイトとCGM

 



2017/10/30

「CGM」という言葉、専門用語ですので何のことか知らない人もいると思います。
今回は「CGM」についてと、ポータルサイトがどうCGMと関連するのかを簡単に見てみます。

「CGM」の意味

インターネットでの CGM は「Consumer Generated Media」の略称です。
「コンシューマー(消費者 / ユーザー)がジェネレイテッド(生成した)メディア」です。
ポータルサイトは、施設や求人情報など個々の情報を「末端データ」とし、それを集積したサイトです。
ポータルサイトの管理者が「末端データ」を作成していく運営方式も多いのですが、一般ユーザーを取り込んで、そのユーザーに「末端データ」を作成してもらうことで多くの情報が集まります
こういった、ユーザーに作成してもらう仕組みを CGM(シージーエム) と呼んでいます。

「ポータルサイト + CGM」のメリットとデメリット

管理者のみ情報を発信して運用する方式(非CGM)のメリットは、「情報の正確さ」「専門性」「信頼性」の3点が挙げられます。
管理者ということはその業界に通じている場合が多く、正確な情報であったり専門的な情報を持っている可能性が高くなります。
また、サイト運営者として素性も明らかなため信頼性も上がります。
この3点は、Googleが重要視する「E-A-T」の指標にも沿っています。
「E-A-T」とは「Expertise(専門性がある)」「Authoritativeness (権威がある)」「TrustWorthiness (信頼できる)」の頭文字をとっており、これを満たすコンテンツはGoogleに「高品質である」と認識されます。
※参考:Googleの高品質コンテンツガイドライン(PDF / 英語)
一方デメリットとしては、限られた人数で運用するため情報の更新頻度や量に限界があることです。
CGMとして運用するメリットは、この「更新頻度」「情報量」を補える点に加え、ユーザーの情報も得られる点です。
ポータルサイトに会員登録をしてもらい、会員(ユーザー)自身で情報を登録・更新してもらうため、幅広いジャンルや知識を集めることができます。
また、会員登録時に、例えば年齢や性別などのアンケートを付けた場合、どういった属性の人がどのような情報を持っているか等の統計も得られます。
CGMのデメリットとしては情報の統制が必要なことです。
信頼できない情報は精査し処置を行わないと、サイト全体の品質が下がってしまうためです。

まとめると

  • 「CGM」とは、ユーザー参加型のサイトのこと
  • 非CGMのポータルサイトは高品質になりやすいが情報量に限界がある
  • ポータルサイト+CGMは品質維持が必要だが更新頻度が高く情報量が豊富

企業によって運営方針はそれぞれですので、どれが良い、ということはありません。
ポータルサイトは「末端データ」の情報が全てですので、何をどう運用するか、自社に合った方法を模索してみると良いかもしれません。