これからのポータルサイト運用について

 



2020/6/05

人との接触を控える社会状況

2020年、新型コロナウイルス感染症が広がりを見せ、コロナ禍のこの時世、人と人との接触を抑えていくソーシャルディスタンスをベースにした新しい生活様式を築き上げていくことが必要になってくるでしょう。

幸い、現代ではネットの技術が発達しているので、離れた場所でも連絡をとることは難しくなく、業種によってはテレワークなど出社自体をなくす動きも見えています。

変わり始める生活様式

そこで、社会で起きている変化の一例として、外食産業を始めとした接客業は大きな打撃を受け、飲食はテイクアウト、その他の商売も通販を始めたりして乗り越えようとしています。

また多くのビジネスでも直接の商談を避ける動きがあり、ビデオ会議サービスのZoomを使った遠隔で打ち合わせをする方法も広く見られるようになりました。

さらに仕事以外でも、プライベートでZoom飲み会などが流行る様子もあり、本格的に生活様式が変容していく様子が見えてきました。

ポータルサイトに起こる変化

肝心のポータルサイトではどのような変化が起こるでしょうか。

ポータルサイトを含む多くのWebサイトは、当然ネット内でのものになるので、接客業など直接人と人が対面するものに比べたら影響は小さくなります。

そうは言っても、Webサイトの多くは現実のビジネスに呼び込む入り口のような面もあるので、業種によって大きく変わってきます。

例えば、観光地へ人を呼び込むような観光系の地域ポータルサイトはかなり厳しい状況でしょう。これまでと同じように人に来てもらうことは難しいので、直接来てもらうこと以外で地域を活性化させる方法を探していく必要があります。

逆に、通販系のサイトは、コロナ禍の外出自粛の影響で業績を伸ばしているところも多いようです。

リアルでコミュニケーションをとることが難しくなった今、ポータルサイトではそれぞれ家の中にいながら、コミュニケーションや取引をできるような機能が求められます。

ネットの技術で助け合う社会へ

例えば観光系のポータルサイトでは、各ショップで通販可能なものを取りまとめて購入できるようなサービスを地域で協力して立ち上げたりすることも一つの手段として考えられます。

個別に通販サイトを用意できるお店であれば必要ないかもしれませんが、個人で経営しているところなどは、技術的な面をサポートすることでお店とお客の橋渡しをできると素敵だと思います。

他にも今まで直接営業をしていた業界であれば、ポータルサイトを活用した営業や集客を行うことで、濃厚接触のリスクを避けつつこれまで以上のビジネスを展開していけるように舵を切ることも必要になるかもしれません。

今の状況を乗り越えられるように

ワクチンや薬の開発も進められており、この人と人との接触を抑える社会の流れは長くは続かないかもしれません。

ですが、今この状況が1年や2年続く可能性は十分にあり、それを乗り越えるためには、これまで通りのやり方では立ち行かなくなるのは目に見えています。

どうにもならなくなってから行動を始めると取れる選択肢は少なくなります。少しでも余裕があるうちに、次の動きを始めていくことが、今の状況を乗り越えることに繋がるのではないでしょうか。