ポータルサイトによくある機能「地図」

 



2018/1/10

ポータルサイトの種類として、店舗などの施設系検索のものがよくあります。
今回は、その施設の地図をWeb上で表示させる機能の紹介です。

施設には必ず住所情報があるはずで、この住所情報をもとにして外部の地図サービスを利用するのが基本です。

埋め込み地図

いくつかの地図サービスでは、ポータルサイト等で簡単に地図を表示できるように「埋め込み型」のサービスを提供しています。
WebページのHTMLにコードを埋め込むため、こう呼ばれます。

Yahoo!地図

地図検索画面の右上にある「URL」ボタン(デスクトップ版のみ)から埋め込み用のコードが取得できます。
任意の地点を検索し、その地点の状態を埋め込みます。
Yahoo!地図検索画面

Googleマップ

任意の地点を検索すると左に詳細情報が表示され、「共有」ボタンから埋め込みコードが取得できます。(デスクトップ版のみ)
Googleマップ共有画面

地図API

「地図API」とは、地図サービスサイトが持つ機能を自サイトでも実現できるよう提供されているものです。
プログラムから各社のAPIへアクセスし、情報をやりとりします。

ここでもYahoo!、Googleの両社がAPIを提供していますが、ともに共通して持っている機能で、かつ埋め込み型では実現できない機能を紹介します。

見た目の変更機能

地図のズームなどを操作するボタン類を表示・非表示したり、地図自体の色を変更したりできます。

マーカー機能

地図上にアイコン等を配置できます。
埋め込み型では基本的に一つしか表示できませんが、APIではいくつでも表示可能です。
また、アイコン画像も任意のものを使用できます。

ジオコーディング機能

住所の文字から緯度・経度の座標に変換できる機能です。
地図APIでは地点を座標で管理するのが基本です。
また、逆に緯度・経度の座標から住所に変換する「逆ジオコーディング」機能もあります。

情報ウインドウ機能

地図上でクリック等なんらかのアクションを起こした際にフキダシのような情報スペースを表示できます。
情報ウインドウ内のデザインも自由に作成できます。

図形描画機能

地図上に円や矩形などの図形を描画できます。
例えば「範囲」を表す円を描いたり、経路を示す線を描いたりできます。

その他

サイトの機能によっては、地図とその他のコンテンツで連携したい場合があります。
例えばボタンをクリックした際に、関連する情報を地図上に表示したりなど。
また、現在地に基づいた表示をしたりもできます。

地図の必要性

施設検索系のポータルサイトでは、なんらかの形で地図が必要になります。
モバイルが普及した現在では、人と場所を結びつけるために、より使いやすい地図の必要性が増してきているので、上記のような地図サービスをどんどん活用しましょう。

しかし、地図サービスの詳細な地図は、人によっては「わかりにくい」と感じる場合があります。
情報量が多すぎるためです。
「地点の場所をわかりやすく伝える」という目的で考えると、雑誌やチラシ等に書いてあるような、簡略化された手製の地図の方が良い場合もあります。
地図の必要性と意味を考慮し、目的によって使い分けたいですね。