ポータルサイト登録ユーザーが増えない…こんな失敗していない?

 



2018/3/23

ユーザー登録型のポータルサイトの場合、登録ユーザー数はサイトの活性度や収益、成果に直結する一つのパラメーターになります。
しかし実際に運営をしてみるとわかりますが、登録ユーザー数はなかなか増えないものです。
多くのポータルサイトを見てみると、「これじゃ登録しないな・・」というサイトもあれば、「ちょっと登録してみようかな」と思うサイトもあります。
では一体何が違うのか。
法則は一つだけです。
登録するまでのハードル ≦ 登録するメリット

人は些細なことで登録することを止める

数多くのWebサイトの中から、偶然あなたのポータルサイトを訪れたユーザーは、まだサービスを利用しようとは思っていません。単に求める情報があったらいいな、程度の意識しかないでしょう。
そんなユーザーはまず、登録しようとは思わず、仮に思ったとしてもほんの些細なハードルがあるだけで登録するのを止めることも少なくありません。
登録をしてもらうには、登録することでユーザーが得られるメリットがハードルを超える必要があります。

ユーザーが登録をしない理由

登録するメリットがない

会員登録をしても、単に自分の情報が載ったページが作られるだけで、そこでユーザーが得られるメリットがほとんどない場合は、まず登録してくれることはないでしょう。
これはハードル以前の問題で、如何にユーザーに使いたいと思ってもらえるか。実際のシステム的な説明だけでなく、そこに意味を持たせて、利用することに価値があると感じてもらうことが大切です。

ビジネス系マッチングサイトの場合
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登録するとビジネス情報ページが自動生成されます。

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だいぶ古い表現ですが、イメージとしてはこんな感じですね。
前者だと(へ~)といった感想しか出てきませんが、後者なら(少しは宣伝効果があるかも)と思ってもらえるかもしれません。
作る側、提供する側からは、こんな機能を新しく付けたという想いで、機能としてできることをアピールしてしまいがちですが、ユーザー目線で何が嬉しいかを伝えるようにしましょう。

登録できることに気づかない

ポータルサイトのデザイン・画面構成の問題なことが多いです。
会員登録のメリットが見えず、登録するための申込み画面へのリンクが分かりづらいところにあると、ユーザーから登録してもらうのは難しいでしょう。
サイトの目的などもあるので、闇雲に目立たせればいいというものでもありませんが、「掲載するにはどうしたらいいのだろう?」と思った瞬間に、登録するためのページが見つかるようにはしておきたいです。

料金が高い、有料ならいらない

ネットでお金を払うということは、まだまだハードルが高いものです。
無料であれば登録しようとするユーザーも、1円でもお金が発生すると登録しないというユーザーは多いです。
金額と受けられるサービスが釣り合っていない場合は当然ですが、単純に金額だけでなく支払いをするためにクレジットカードなどの情報が必要になることへの抵抗も大きいでしょう。

個人情報を取られるのが嫌

個人情報の大切さが謳われるようになって10年以上が経ちました。

  • 本名
  • クレジットカード番号
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 住所

上記に関しては、入力を求められると嫌がられる項目の筆頭です。

入力項目が多い

単純に数が多いと、入力が面倒なので途中でやっぱりやめたと引き返される可能性が上がります。またそれだけ情報を集められる印象もあまり良くありません。
仮に個人情報と関係ない項目だとしても、入力する意味を感じられない項目は嫌がられます。
仕事の情報の入力のはずなのに、趣味や好きな食べ物などを求められても意味がわからず不信感を与えてしまいます。
もし入力を求める理由があるなら明記しておくと抵抗は抑えられるでしょう。
また、最低限の項目以外は「必須」にしないことも有効です。

趣味や好きな食べ物の入力を求める場合
個人的な興味や好みを入力すると、相手との共通点が見つかり親近感が生まれやすいので入力することをおすすめします。

のように、説明を足してあげるとよいでしょう。

SSLに対応していない

最近はSSLのかかっていないサイトでパスワードを送信しようとすると、Chromeなどのブラウザから警告が表示されるようになりました。
個人情報やパスワードをSSLなしのサイトで送信することは、嫌がられるという以前に、避けなければいけないものとして周知されつつあります。

登録したことを忘れる

一度会員登録をしても、その後利用されなければ意味がありません。
パスワードを忘れるだけであれば再発行するなど手はありますが、数多くのサービスに溢れる現代では存在自体を忘れられることもあります。
定期的に存在を思い出してもらえるようメールを配信したりするなど対策は重要です。
しかし、あまりしつこいと逆に去られてしまいますし、戻ってこないユーザーは何をしても戻ってこないので、迷惑にならないように最新の注意を払う必要があります。

まとめ

会員登録には、大きく3つの壁があります。

  • 登録しようと思わない
  • 登録フォームで引き返す
  • 登録するだけで利用はしない

有料サービスであったり、個人情報を必要とするポータルサイトもあると思います。
その場合はユーザーに、ハードルを超えるメリットを提供できるように、サービスの見直しや伝え方を工夫してみましょう。
もしあなたがポータルサイトを運営していて、そこにすでに登録ユーザーがいる場合は、そのユーザーは数多くのハードルを乗り越えて登録してくれた貴重なユーザーです。
釣った魚には餌をやらない、なんてぞんざいには扱わずに、長く利用してくれるよう新規のユーザー獲得以上に気を使い、手厚いサービスを提供し続けてください。